人工関節というものをご存知でしょうか?
変形性関節症に対する1つの手術方法です
代表的なものは、膝や股関節の人工関節ですが、他にも肩や肘・足関節の人工関節もあります。
関節は常に重力の影響を受けて身体を支えながら動いていますので、消耗品なのです。
加齢と共に関節が擦り減り、変形をきたす疾病が変形性関節症。
今や変形性関節症に対する人工関節置換術はスタンダードな手術となり、術後のリハビリテーション医学も日々進歩しています
年齢を重ねるにつれて、床へ座る動きは難しくなりますが、その理由の一つとしてこの変形性関節症があげられます。
床へ座るということは、あらゆる要素が必要となりますが、大切なことは「関節の動き」です
痛みがある→動かさなくなる→ 患部以外の関節の動きも悪くなる→動きにくくなる→活動範囲が狭まる→体重が増える→更に関節の動きが鈍くなる→痛みが増す
の複雑な悪循環…
人工関節の手術を行うことにより、関節の痛みは除去できますが、動作は手術したからといって改善するものではありません
適切な動きの再獲得には手術後も地道なトレーニングが必要となります
特に床へ座っていく動きというものはなかなかハードルが高いですが、万が一転んだ時や日常生活の幅を広げるためには欠かせない動きです
手術をしても関節の動きは直ぐには元に戻りませんし、筋力も低下しています
床に座るために足りていない個人的要素はなんなのか?
その足りない要素を見つけて改善させていくのが私の仕事
床運動に限らず、身体の動き一つ一つを解決していければ日常生活の幅は人工関節であっても広げることができます