浦島太郎の物語はみなさまご存知かと思います。実はこの物語の起源には諸説あり、古くは万集巻九「水江の浦の島子」にも記述されています。
誰もが知っているこの物語の共通認識としては、竜宮城から戻った浦島太郎が目の当たりにしたのは時間を超えた時代でした、というものだと思います。
相対性理論という、アインシュタインによって展開された理論があります。重力は空間を歪ませるため重力が強いほど時間の流れは遅くなる、というものです。
これを非常にわかりやすく勉強できるのが「インターステラー」という映画なんですが、重力の強い星に行って帰ってくると既に何十年も経過しているという描写があります。これを俗にウラシマ効果といったりします。
話を戻して。浦島太郎の物語は万葉集にも記述されているということで、奈良時代から語り継がれているわけですが、何故時間を超えた時代に帰ってきたのか?と考察すると実は浦島太郎が行ったのは竜宮城ではなく、宇宙の他の星に連れて行かれたのではないかという説まであるほどです。物理学とおとぎ話の融合です。面白いですよね。私は宇宙の話がとても好きなので、ちょっとこの説を信じています笑
さて、タイトルの「寝覚の床」。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、浦島太郎の伝説がある長野県木曽にある景勝地です。
竜宮城から戻った浦島太郎の周りは皆知らない人ばかりになっており、寂しさのあまり放浪し辿り着いた地。そこで村人に竜宮城の話をしながらのんびりと過ごしていたそうです。木曽川で釣りをしていた岩の上で居眠りをしてしまいその夢に乙姫が出てきて玉手箱をくれたんだそう。そこで目が覚めると傍に実際の玉手箱があり、箱を開けておじいさんになるという伝説です(諸説あります)。
決して開けてはいけない玉手箱をなぜ乙姫は渡したのか。きっと乙姫は浦島太郎が時間を大きく超えた時代に帰ることを知っていて、その時代が辛くなったら開けられるように渡したのだろうと思います(これも色々な説があるので私の妄想です笑)。
寝覚の床(ねざめのとこ)
私はまだ写真でしかみたことがありません。自然が創り出したであろう岩の床がひろがっています。いつか訪れてみたい私の桃源郷の一つです。