頚髄損傷
脊髄と呼ばれる脳からお尻の先まで伸びている『ヒトを動かすための神経』。それが首の位置で損傷され胸から下が動かせなくなる疾患です。
損傷された脊髄の場所(上から1〜7番)によって自力で動かせる範囲は変わってきます。
頚髄損傷歴17年
胸から下は動かせません。痙性という自分の意識ではコントロールが難しい筋肉の緊張が更に動き辛さを助長しており、それをどう改善するか、を考えていきます。
ポイントは自分で自分の身体を管理すること。そう。自己管理です。
どんな病気でもそうですが、自分の身体は先ず自分でメンテナンス出来る事が大切です。ただ、障害を負っている身体というものを管理するのは非常に難しく更に努力が必要です。
今回はまず身体全体の硬さを取るところから始めていきます。頚髄損傷の方は特に肩周り、股関節周りの硬さが日常生活低下の致命傷となり得ます。
あわせて、『新たに機能を改善する』という考えでは無く、障害を負った後、歳を重ねるうちに行いにくくなった残存機能の回復と残存機能を上手く利用する身体の使い方を獲得するという視点を大切にしていきます。
サーフィンは波に乗るスポーツ
頚髄損傷で胸から下が全く動かせなくてもサーフィンに情熱を向ける方達が世界にいます。
ちょっと想像が難しいかもしれませんが、環境さえ整える事ができればサーフィンだってできるんです。
障害は個性です。頚髄損傷と一括りに言っても一人一人状態は違います。
その個性に着目して的確な身体(関節や筋肉)の柔軟性と筋力をトレーニングする事により、もっともっと上手くなる事ができるはず。
そんなポテンシャルを引き出すために、微力ながらサポートさせていただくことになりました(〃ω〃)
目標は来年行われる世界大会です!